A:副作用のないお薬はありません。漢方薬も然り…です。
漢方薬を希望される方の中に、「漢方薬の方が身体に優しい」「漢方薬は副作用がないから」と仰る方がいらっしゃいます。
確かに、西洋薬に比べて生体の自然なリズムに合わせて作用するのが漢方薬の特徴の一つです。そういう意味では「身体に優しい」かもしれません。ですが、証(病が身体のどの部分にあって、どのような状態か・患者の抵抗力や体質はどうか・・・等の総合判断)と違う漢方薬を使ってしまって好ましくない状態に陥ること(誤治といいます)もあります。
また、そこまでにならずとも証が違えば効果が期待できず「漢方薬なんて効かない」なんて言われてしまうこともあります。
漢方薬の副作用を考える際、特に次の場合は要注意です。
①2種類以上の漢方薬を服用している場合、エキス剤だと生薬が被ってしまいます。多くの方剤に含まれている甘草は、注意を要する生薬の代表格です。
②長期間の服用する場合、副作用のリスクが高くなります。長期服用に適さない生薬があるからです。
③高齢者や基礎疾患のある方は、服用量を考慮する必要があります。肝機能や腎機能に影響する可能性があります。
詳しくはこちらの記事(「漢方薬に副作用はないのか?」)をご覧ください。
「それって、漢方薬のせいだったの?」という場合もございます。
漢方薬の服用を続けられている場合は、体調の変化を漢方に詳しい医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。