Q:漢方薬は本当に効くのでしょうか?

漢方Q&A
A:残念ながら、よく耳にします。
西洋医学においても同じですが、漢方薬の効果を発揮するには正しい知識・方法が必要です。

私が薬剤師となり、薬と関わるようになって約30年、多くの薬や治療法が消えていきました。
対して、漢方薬の歴史は4000年です。 
「効かない」「気休め」であるなら、ここまで受け継がれていくものでしょうか。
なのに、何故「効かない!」と言われてしまうのか。
3つの原因が考えられます。

●そもそも「証」が違う
証(それぞれの症状や体質)を見誤れば、不適切な漢方薬を選んでしまうことになり、当然効果は期待できません。
極端なたとえですが、花粉症で下痢止めを飲んでも鼻水は止まらないのと同じです。

●そもそも服用できていない
漢方薬は「食前服用」や「食間服用」と指示されることが多いです。
「飲み忘れた!次から飲もう。」を繰り返し、気づけば殆んど飲めていないということも珍しくないです。
飲めていなければ効くはずはありません。

●そもそも効いていることに気づいていない
漢方薬は、その人にとって「丁度よい」体調にバランスをとってくれるものです。
穏やかに効いて「そういえば…」ということもあります。

漢方薬だけでなく、漢方の知恵を正しく使って、一緒に健やかな毎日を目指していきませんか。